アルコール依存症の患者を入院させたい場合にご家族がとれる対応とは
身近な存在であるアルコールがやめられなくなってしまうアルコール依存症は、症状によっては入院治療が必要となる苦しい病気です。
しかし、アルコール依存症を患う患者様の入院には、ご家族の皆様が理解しておくべき「立ちはだかる壁」が存在します。
そこで本記事では、アルコール依存症の患者様を入院させたいと悩まれているご家族の方に向けて、入院させる際に直面する大きな壁、そして入院までの具体的な流れについて詳しく解説します。
あわせて、無事に病院まで連れて行くための移動手段のご紹介もするので、大切なご家族を無事に入院させたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
アルコール依存症の入院治療には3種類ある
アルコール依存症が原因で入院となる場合、3つの入院形態から選ばれますが、それぞれ特徴が異なります。
はじめに、アルコール依存症の入院形態についてご紹介します。
任意入院
任意入院は、患者様ご自身の「入院して治療したい」といった意思のもとで入院できる形態です。
アルコール依存症を患う患者様の場合、ご自身に入院が必要であると認識していないケースもありますが、同意さえ得ることができればその後の手続きもスムーズに進めることが可能です。
医療保護入院
医療保護入院とは、入院が必要であるにも関わらず患者様ご自身が同意できない場合において、ご家族の同意と精神保健指定医1名の同意によって入院させることができる入院形態です。
措置入院
患者様について自傷や他害の恐れがある場合は、患者様・ご家族の同意がなくとも精神保健指定医2名の判断一致と都道府県知事の指示によって措置入院となる場合があります。
ただし行政の判断を必要とすることから適用となる条件は厳しく、ご家族の想いだけでは入院させることが難しい入院形態です。
アルコール依存症患者を入院させたい家族が直面する3つの大きな壁
アルコール依存症の患者様を入院させて「しっかり治療を受けてほしい」と願うご家族は少なくありません。
しかし、入院してもらうためにはアルコール依存症という病気ならではの大きな壁を乗り越える必要があります。
壁①:本人の強固な拒否
アルコール依存症は、別名「否認の病」とも呼ばれているほど病気であることを否定される方が多い病気です。
飲酒が原因による問題をアルコール以外のものにすり替えたり、飲酒を正当化する理由を探し出し、飲酒する自分を守ろうとします。
そのため病院へ行こうと伝えても「自分は病気じゃない」「お酒なんてすぐに辞められる」といった発言する方は多く、入院させるためには「依存症に対する否認」を肯定してもらうことが必要です。
壁②:受け入れ先の病院探しと手続き
アルコール依存症患者の入院を受け入れている病院はどこにでもあるわけではなく、内科や外科のような一般的な病院と比べてその数は少ないです。
また、アルコール依存症患者数は80万人以上ともいわれており、このことからも空き病床数が少ないことが伺えます。
そのため、専門病院探しや入院待ち患者数の多さなども入院を妨げる障害となっています。
壁③:病院への安全な移動手段がない
アルコール依存症は、アルコールが体内にある時間が長いため、いわゆる「酔った状態」が続いているケースが少なくありません。
そのため、理性が失われてしまい、ご家族や周りの方への暴力を振るう可能性があります。
このことから、「病院への移動中に誰かに暴力を振るったらどうしよう…」と移動手段に不安を抱えるご家族は少なくありません。
アルコール依存症患者の入院させるための具体的な手順
アルコール依存症特有の大きな壁をクリアし、入院させるための具体的な手順をご紹介します。
- まずは精神保健福祉センターに相談:
自治体が運営する精神保健センターでは、アルコール依存症に関するお悩みの相談を受け付けており、患者様ご本人への対応の仕方などさまざまな相談が可能です。
また、ご家族向けの教室も開催しているので、はじめの一歩として活用してみてはいかがでしょうか。 - 入院可能な精神科専門病院を複数リストアップする:
アルコール依存症の治療は、薬物治療のほか依存症治療プログラムによる認知行動療法なども必要です。
入院させると決断したら、アルコール依存症治療プログラムを実施している専門病院を探しましょう。 - 搬送方法を確立する:
病院への移動手段は、入院形態によって異なります。 - 任意入院の場合:患者様本人の同意がすでにあるため、家族での付き添いがあれば比較的容易に移動できます
- 入院拒否・医療保護入院の場合:暴れるなど互いのリスクもあるため、安全を確保できるよう、民間救急車のような専門の搬送サービスが必要です。
アルコール依存症患者の搬送に民間救急車が活躍する理由
アルコール依存症の患者様を入院先へ連れて行く手段として、近年では民間救急車の利用が注目を集めています。
なぜ民間救急車が注目されているのか、その背景をご紹介します。
そもそも一般の救急車(119番)が搬送できない理由
一般的な救急車(119番)は救命を目的としているため、アルコール依存症の主な入院先である精神科病棟への「移動」目的での利用は原則として対象外です。
そのため、時間をかけて入院先が見つかったとしても、救急車を利用して病院へと移動させることはできません。
民間救急車のメリット
民間救急車の使命は、興奮したり抵抗したりする患者様について、専門教育を受けたスタッフが患者様の尊厳を守りつつ、確実に病院へとお連れすることです。
そのため、アルコール依存症の患者様を病院まで連れて行く移動手段として活用することができます。
私たちよつば民救は、患者様のお気持ちに寄り添い、対話を重ねて可能な限り拘束を抑えて病院までお連れすることを使命としております。
また、患者様だけでなくご家族の皆様のお悩みにも寄り添い、患者様を安全に、そして確実に病院へとお連れするプランをご提案させていただきます。
24時間対応の相談窓口もご用意しておりますので、アルコール依存症の患者様をなんとかして病院へと連れていきたいとお悩みのご家族の方は、まずはお気軽によつば民救までご相談ください。
まとめ
手軽に入手できるアルコールは、仲のよい仲間と呑むだけであれば、その空間を楽しい雰囲気に演出してくれますが、一歩間違えればアルコール依存症との長い戦いが始まってしまいます。
そして、アルコール依存症となってしまった患者様を入院させたいと願うご家族は多くいらっしゃいますが、依存症ならではの特徴とも言える「病気の否定」により、願いが叶わず悩みを抱えるケースは少なくありません。
このようなお悩みのあるご家族の方は、まずはお気軽に私たちよつば民救までご相談ください。
私たちは対話によって患者様との信頼を築き、穏やかに病院へと移動していただくことをモットーとしております。
また、依存症という病気との長い戦いはご家族の皆様にも大きな負担となるため、ゴアk族の皆様の心の拠り所としてもご利用いただけるよう努めております。
アルコール依存症と戦う患者様を無事に病院まで送り届けたいと強い願いを抱かれている方は、ぜひ私たちよつば民救にご連絡ください。