民間救急車とは?消防救急車との違いや利用が検討されるケース

ご家族に精神疾患や認知症を患っている方や子ご高齢の方がいる場合、「救急車は頼みづらいけど自家用車では移動が不安」といった悩みを抱える方は少なくありません。
そのような不安や悩みに寄り添い、安心・安全に患者様を移動する手段として、民間救急車の活用が注目を集めています。
本記事では、民間救急車と一般的な救急車との違い、活用されるケースを詳しくご紹介します。
病気を抱えているご家族を「無事に病院まで送り届けたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
民間救急車とは
民間救急車は、消防による「119番で呼ぶ救急車」とは違い、許可を受けた民間の事業者が提供する「患者様を安全に搬送するサービス」です。
消防による救急車とは、以下のような違いがあります。
民間救急車 | 消防救急車 | |
緊急走行 | 不可 | 可能 |
利用目的 | 緊急性が低い搬送、通院、転院、冠婚葬祭、旅行など | 緊急性が高い場合のみ |
予約 | 必要 | 不要(119番通報) |
医療行為 | 応急手当まで(高度な処置は不可) | 高度な医療処置が可能 |
サイレン・赤色灯 | なし | あり |
通常、消防の救急車は緊急時以外の使用は控えるように促されています。
一方で、民間救急車は予約していただくことで緊急性のない方の病院までの搬送や、ご病気のある方を伴った旅行の移動手段としても利用していただくことができます。
しかし、許可されている医療行為は応急手当てまでとなっているため、事前の問い合わせが必要です。
民間救急車の要請が検討される主なケース
民間救急車は、主に以下のような場合に検討されるケースが多いです。
- 入退院や転院・通院など、緊急性がなく通常の救急車(119番)を利用できない場合
- 身体障害者手帳を持っている方、要介護・要支援認定を受けている方、肢体不自由や内部障害、知的・精神障害などで単独移動が困難な方が、公共交通機関の利用も難しい場合
- 病院から自宅への帰宅や、リハビリ施設・福祉施設への移動など、医療的な見守りや介助が必要な移動
- 家族だけでは病院への付き添いや搬送が難しい場合や、付き添いも含めて移動したい場合
- 行楽・旅行・帰省など、医療的な配慮が必要な長距離移動や特別な外出
- 精神疾患の方の入院搬送や、感染症患者の移送など、特別な配慮が必要なケース
このように、民間救急車は「緊急性はないが、医療的な見守りや介助が必要な移動」の際に、幅広い用途で検討いただくことができます。
民間救急車と消防救急車の料金の違い
消防による救急車の場合、公費で負担されるため利用者の負担はありません。
一方で、民間救急車はあくまでも民間事業者が運営しているため、次のような項目に対する料金(+消費税)が必要です。
- 距離
- 時間
- 添乗員の人数
- 高速道路料金
- その他諸経費
請求に関する項目は各事業者によっても異なるので、民間救急車の利用を検討する際は事前に問い合わせをするなどの確認をするとよいでしょう。
精神疾患患者様の搬送なら『よつば民救』までご相談ください
私たち「よつば民救」は、これまで多くの精神疾患を抱える患者様の移動をお手伝いさせていただいた実績があります。
精神疾患や各種依存症、認知症を患っている患者様の場合、病院への移動を嫌がるケースは少なくありません。
しかし、私たちはこのような患者様の尊厳を守り、安心して病院へ向かっていただけるよう、対話によって極力拘束しない方法での搬送を心がけております。
また、患者様の症状が急変した場合に備えた24時間対応、良心的な価格設定にもご満足いただいております。
まとめ
病気を患っている方がいる場合、通院やご旅行などがしたくても「タクシーや自家用車は不安だけど、救急車は呼びづらい」といったことに悩みを抱える方は少なくありません。
特に、近年では消防の救急車を気軽に呼ぶことに対して注意喚起もされているため、「どこまでなら呼んでよいのかわからない」といったご相談も増えています。
このようなお悩みのある方は、まずはお気軽に私たち「よつば民救」までご相談ください。
患者様ご本人の意思を尊重し、ご家族や周りの方も安心してお任せいただける移動のお手伝いをさせていただきます。