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躁状態を落ち着かせるためにご家族ができること|落ち着かせられなかったときの対処法も解説

躁状態を落ち着かせるためにご家族ができること|落ち着かせられなかったときの対処法も解説

躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害。

双極性障害は患者様にとって大きな負担となりますが、その変化の大きさに戸惑い、どのように接すればよいかわからないと悩みを抱き続けることでご家族の皆様も辛い想いをしてしまいますよね。

本記事では、双極性障害の患者様が躁状態になって気持ちが昂り続けてしまっているときに、落ち着かせるためにご家族がしてあげられることについて解説します。

また、気持ちを落ち着かせて安全に病院へと連れて行く方法のご紹介もさせていただきます。

本記事を通じ、躁状態となってどう接してよいかわからなくなっているご家族の皆様のお気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。

双極性障害の方が出す躁状態のサイン

うつ状態になっている場合は気分が落ち込み、口数や食欲も減るため比較的そのサインに気づいてあげられやすいです。

一方で、躁状態のときはみた感じは元気そうなのでサインを見逃しやすく、患者様自身も「回復した」と勘違いする傾向もあります。

しかし、双極性障害は寛解と悪化を繰り返すケースが多く、再発もしやすい疾患です。

患者様自身は非常に苦しく心身ともに疲弊するため、できるだけ早くサインに気づき、専門的な治療を受けることが予後をよくするためには大切です。

気づきやすい躁状態のサイン

患者様の状態が次のような状態となっている場合、躁状態へと移行している可能性があります。

  • 不自然な気分の高揚・過剰な自信
  • 睡眠時間の減少・活動量の増加
  • 注意力が散漫になる・話が止まらなくなる
  • 感情をコントロールできなくなり、怒りっぽくなる
  • 急に態度が大きくなる

躁状態とうつ状態の周期は患者様一人ひとり異なるため、日頃から注意深く経過を観察し、変化に気づいてあげられるようにしましょう。

サインが気づきにくいケースもある

躁状態が軽微(軽躁状態)の場合は周囲も気づきにくいケースが多いため、うつ状態との違いを慎重に見極める必要があります。

また、患者様の交友関係と連携をとり異変があれば知らせてもらうなど可能な範囲で連絡網を用意しておき、サインにいち早く気付ける体制を構築しておくことも見逃さないためには有効な方法です。

躁状態の方を落ち着かせるためにご家族ができること

躁状態が悪化してしまうと、それでなくて昂っている感情がさらに高揚してコントロールできていない怒りの感情がエスカレートするなど、さまざまなトラブルの原因となる場合があります。

躁状態のひどくなってしまった患者様を落ち着かせるためにご家族がしてあげられることをご紹介します。

感情を抑えて冷静さを維持する

気持ちが昂っている状態の患者様に感情をぶつけてしまうと、対立の原因となって状況の収集がつかなくなり、最悪の場合は暴力による危害を加えられる恐れも考えられます。

患者様がした発言に対しては否定も肯定も控えて話していることに対し冷静に耳を傾け、「理解者である」「味方である」という気持ちを言葉ではなく行動で伝えてあげてください。

簡潔に話を伝える

躁状態になったことで気持ちが昂ると、例え家族であろうと他者からの話に耳を傾けにくくなります。

また、考えをまとめることも難しくなるため、複雑な内容が理解しにくくなりイライラを助長する原因にもなります。

会話をする際は、理解がしやすいようできる限りわかりやすく、そして冗長にならないよう簡潔に伝えてあげるようにすることが大切です。

専門機関へ相談する

会話の収集がつかず、なかなか落ち着きを取り戻してくれない場合はかかりつけ医への相談も有効な方法です。

かかりつけ医であれば、患者様のカルテをもとに具体的なアドバイスをしてもらえる可能性があります。

状態によっては入院による集中的な治療の相談をすることもできるので、患者様が「どの病院で、どの医師に」診察してもらっているかは必ず控えておくようにしてください。

かかりつけ以外にも、地域の精神保健センターも相談窓口として利用することができます。

カルテを参考にすることは難しいですが、第三者としてのアドバイスがもらえるだけでなく、他の福祉サービスとの連携によるサポートが受けられるケースもあります。

お住まいの地域の精神保健センターについて調べておき、もしものときに頼れる先の一つとしてみてはいかがでしょうか。

躁状態の方を落ち着かせて病院へ連れて行く方法

躁状態となっていると、患者様ご自身は「自分は元気で病気なんかじゃない」と思い込んでいる傾向があるため、病院へ連れて行くために苦労されているご家族の方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

躁状態の患者様を落ち着かせ、病院まで安全に連れて行くための方法をご紹介します。

伝え方を工夫する

躁状態になっているときに「病気なんだから病院に行こう!」とストレートに伝えても、本人は元気という認識のため拒絶される可能性が高いです。

このようなときは、

「最近、睡眠時間がず一分減っているけど大丈夫?」
「すごく忙しそうにしているから体調が心配だよ」

というように、心の病に対してではなく身体の不調に焦点を当てて伝えてみましょう。

ただし、嘘で塗り固めてしまうと信頼を失い、その後は頑なに拒否してしまうリスクが高まるため、嘘をつくのではなく言い方を工夫するようにしてください。

本人が拒否する場合は第三者へ相談を

なかなか想いが伝わらず、患者様ご本人が受診を拒否する場合は第三者への相談も検討しましょう。

地域の精神保健センターであれば、必要に応じて自宅を訪問し、通院を促すための訪問支援制度を活用できる可能性があります。

また、かかりつけの病院にソーシャルワーカーがいれば、カルテをもとに通院や入院治療の相談、その他支援制度の提案などもしてもらうことができます。

躁状態が悪化する前に相談し、もしものときに備えておくという方法も一つの手段として有効です。

躁状態の方を病院まで移動させる手段

躁状態の患者様を落ち着かせても、いつまたぶり返してしまうかはわからないため、多くのご家族にとっては「落ち着かせること=本質的なゴール」ではなく、患者様が落ち着いた状態で病院へと向かい、しっかりと受診してもらうことではないでしょうか。

躁状態の方を落ち着かせ、無事に病院まで移動してもらうための手段をご紹介します。

公共交通機関・自家用車を利用する

病院へと移動する手段としては、公共交通機関や自家用車の利用が一般的です。

しかし、例え一時的に躁状態が落ち着いていたとしても、症状が急変して気持ちが昂ると騒いだり、感情のコントロールができずに怒りの矛先が周囲へと向かってしまう恐れがあります。

特に躁の症状が強い場合は他害の危険性もあるため、公共交通機関や自家用車での移動には注意が必要です。

躁状態の方を移動させるためには民間救急車も有効

「興奮すると手がつけられない」「周りに迷惑をかけずに移動させたい」いう場合は、民間救急車の活用もおすすめです。

民間救急車は、119番の救急車とは異なり緊急性の低い患者様でもご利用いただけるだけでなく、移動時に専門スタッフが同乗してくれるので、症状に対して柔軟な対応をしながら、安全に病院まで移動することができます。

私たちよつば民救は、患者様に寄り添い、尊厳を守りながら安全に病院までお連れいたします。

また、24時間対応の窓口により、患者様が発信するサインを感じ取ったご家族がすぐにご相談いただける体制もご用意しております。

患者様の移動手段としてはもちろん、これまで患者様を支えてこられたご家族の皆様の心の支えとなれるようサポートさせていただきますので、まずはお気軽に私たちよつば民救へご相談ください。

まとめ

躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害。

この2つの症状のなかでも、躁状態は患者様自身も病気であることを否定するくらい気持ちが昂り、場合によってはさまざまな社会的トラブルに発展する恐れもあります。

「気持ちが高揚して落ち着いてくれないから病院へ連れて行きたい」
「興奮していて病院までの移動手段がない」

このようなお悩みのある方は、ぜひよつば民救までご相談ください。

私たちよつば民救は、これまで精神疾患に苦しむ多くの患者様を移送してきた経験と知識を活かして躁状態で興奮している患者様の心の声に耳を傾け、可能な限り拘束せずに病院までお連れするためのお手伝いをさせていただきます。

患者様はもちろん、そのご家族の皆様にとっても心の拠り所となれるよう心を込めてサポートさせていただきますので、躁状態の患者様の移動にお困りの方はまずはお気軽にお問い合わせください。

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