統合失調症の家族を入院させたいときにご家族が考えること

統合失調症と診断されたご家族の症状が悪化し、幻覚や妄想、会話が支離滅裂になるといった状態が続き、「入院させた方がいいのでは…」と思いつつもどうしたら入院させられるか悩まれていませんか?
この記事では、このようなお悩みを抱えているご家族に向けて、入院させたいと感じたときに考えていただきたいことをご紹介します。
あわせて、入院させたい場合に相談できる窓口やとるべき手順についても触れるので、悩みを解決させるための参考になれば幸いです。
統合失調症のご家族を入院させたいときにやるべきこと
統合失調症の患者様の場合、ご自身が病気であることを自覚できないケース(病識欠如)があります。そのため、入院させるためには日頃から患者様と接しているご家族の観察が大切です。
患者様を入院させたいときに、ご家族にやっていただきたいことをご紹介します。
本人の症状がどの程度か
まず、患者様の症状がどの程度の状態なのか、じっくり観察をして下さい。
統合失調症の主な症状として、幻覚や妄想、意欲が低下するといったことが挙げられます。また、患者様によっては怒りやすくなったり、社会生活が難しくなったりすることもあります。
入院させるかどうかの判断材料にするためにも、日頃のコミュニケーションのなかで観察を続け、症状の変化を記録するようにしましょう。
通院や服薬の状況
統合失調症に限らず、精神疾患を抱えている患者様の場合、「自分は大丈夫」と思い込み、通院を勝手に中断するケースは少なくありません。
また、通院はしていても服薬管理をご自身でできない方もいらっしゃいます。
そのため、ちゃんと通院を継続しているか、医師や薬剤師の指示通りに服薬をしているかといった確認も必要です。
家族だけで判断が難しいケースも
日頃から観察をしていても、ご家族だけでは判断に困るケースは多いです。
どうしたらよいかわからない場合は、主治医やソーシャルワーカーといった専門家に相談するとよいでしょう。
統合失調症のご家族を入院させたい場合の相談先
統合失調症の患者様が入院する場合、次の3つの入院方法のなかから適切な方法が選ばれます。
- 任意入院:本人の同意が必要
- 医療保護入院:家族の同意が必要
- 措置入院:行政判断による強制入院
入院の方法は患者様の状態によっても異なるため、まずは以下のような相談先に連絡をし、アドバイスを受けると適切なアドバイスを受けることができます。
- 地域の精神保健福祉センター
- 市区町村の保健所
- 主治医やかかりつけの精神科クリニック
- 精神保健福祉会や家族会
統合失調症の患者様を支える日常は、ご家族にとっても不安や苦労が多いです。
専門家に相談することで、患者様だけでなくご家族の想いも汲み取ったアドバイスをもらうことができるでしょう。
統合失調症のご家族を入院させたい場合にとるべき具体的な手順
統合失調症の患者様を入院させたいと願っていても、ご家族の一方的な依頼で入院させることはできません。
入院させるために必要な手順について解説します。
医療・福祉機関への相談
はじめに、医療機関や精神保健福祉センターといった福祉機関へ相談しましょう。
その場で入院させた方がよいと判断されるかは状況によって異なりますが、「入院した方がよいかもしれないから、主治医と相談してください」といった具体的なアドバイスをもらうことができます。
また、「主治医とどのように相談すればよいか」といった今後の流れも教えてもらうこともできます。
医師と相談のもと入院の必要性を確認
統合失調症の患者様を入院させる場合、医師の診断は不可欠です。
日頃の患者様の状態や症状の変化を具体的に伝え、入院した方がよいと判断されたら、入院スケジュールや入院中の治療方針などを具体的に相談しましょう。
本人が入院を拒否する場合は「医療保護入院」を検討
本来、入院は患者様ご自身の同意が必要です。
しかし、統合失調症を含む精神疾患の場合、精神保健指定医の診断とご家族の判断で医療保護入院をさせることができます。
この他に、自傷や周囲へ危害を及ぼすと判断された場合は都道府県知事の判断による措置入院ができる場合もあります。
患者様の症状、そして医師との相談を考慮したうえで、患者様のためにはどの方法がよいか考えましょう。
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まとめ
統合失調症の患者様の場合、妄想や幻聴の影響もあり、会話が成立せず心身ともに疲弊してしまうご家族は少なくありません。
そのような場合、入院させることで患者様が治療に専念できるだけでなく、ご家族も安心することができます。
しかし、無事に入院が決まっても、移動に苦戦してしまうケースは多いです。
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